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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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12月なので、2007年の手帳つくりを始めました。

 

もたもたしていると、予定は立ちませんし、時間はどんどん経ってしまいます。

 

徐々に減価償却していく肉体の変化を意識させてくれるのは、

 

年の中にあるいくつかの節目です。

 

特にクリスマスなどのホリデーシーズンには人生を振り返り、

 

また、行く先々を負担に感じてブルーになるヒトは英人と言えども少なくありません。

 

それは楽しみのシステムとしてつくられたクリスマスに対する反作用と言えるのではないでしょうか。

 

「システムとしてのクリスマス その2

 

で述べたように、クリスマスとは文化人類学的には「ハレの日々」であります。

 

冬至の鬱々とした日々を出来るだけ楽しく過ごそうと願う欧州人の工夫なのではないか、と思うわけであります。事実、最近のラジオを聞いていてもクリスマスソングや賛美歌が大勢を占めています。クリスマスを目ざして、冬至にも関わらず明るい顔が出来るのもこの行事のお陰だったんだろうな、とディケンズの世界を思い浮かべたりするわけです。

 

そのハレの日をシステム化するために、あるいは結果的にシステム化されるために時間を特定するモノサシになったのが暦ではないかな、と考えるのです。

 

月の周期で1年という暦の枠を作り出し、その節目節目の中でもクリスマスや正月を創り出したなんてのは人類の叡智なんじゃないか、と想像すると楽しくなってしまいます。

 

でも、実際にクリスマスに参加している大人たちは必ずしも楽しんでいないという話に繋がるわけですが、

 

楽しくないのは、このシステムの限界なのかな、

 

と思うことがあるからです。

 

その理由は、信仰心の欠落、と仰る方々も多いでしょうけど、

 

それ以上に、本来の祈りの儀式であることを忘れ、

形式化し華美になったクリスマスと、

 

その生活を支えるために抑圧された大人たちが抱える虚無感との間に

 

大きなギャップがあるのではないか、と思うのです。

内実の伴わない現実から感じられる虚無。

 

実は、この説は、自殺の傾向性を辿るある精神学者も似たようなことを言っています。

 

抑圧された精神状態を持った人々が行動を起こしやすくなる季節があります。

 

北半球では5月、南半球では11月という似た様な季節が自殺行為のピークになるそうです。

 

クリスマスブルーという鬱状態は明るい季節の太陽を浴びた途端に、抑鬱のピークを迎えるという意外な現象があるということです。

 

子羊は何月が一番旨いんだっけ? というのはこの際不謹慎ですね。…か?

 

既出の理論ではありますが、人生を支える5つのピラー(柱)とは友人、家族、家、趣味、仕事の5つのことであります。

 

この5つの要素のうちの3つ以上を同時に変えると、性格破綻を起こすそうです。

 

おまけに、日本での生活を主にしてきた我々邦人の多くが英国生活を始めて直面するのは、言語と文化の喪失です。

 

在英邦人の方々の中にはこの5つの柱だけでなく、6つ目の言語、7つ目の文化の存在を意識したことも多かったことでしょう。

 

過去に拙が24日のイヴにキャロルシンギングに参加し、行き慣れない立ち飲みのパブで英人たちと語らったのも、喪失ではなく新しいものを受け容れようとしたからです。

 

でも、それは無駄な努力であり、努力してはならないことであり、意味のないことだったなあ、と思ったことがあります。

 

最初の数年間こそ、もの珍しさも手伝ってクリスマスは楽しいものに思えましたが、年を重ねるごとに学び取ることは、拙の知るクリスマスと、彼らのクリスマスとはまったく違うものであることに気付くのです。相手を尊重するから、相手の懐に入って行こうと思っても、たくさんの目に見えない壁を感じました。

クリスマスだから、昼間から酔う。クリスマスだから、仕事は放っておく。クリスマスだから、クリスマスだから、…と言えばなんでも許されることに慣れてしまった英人たちに憤り、諦めを感じた邦人は少なくないでしょう。

 

因みに、拙は小学生の頃、近所に住むドイツ人宣教師の日曜学校に通う生徒でした。暗証聖句は欠かしたことがありませんし、キリスト教の基本的なこと判っていたつもりですし、学生時代以来、宗教学、歴史学はある意味で専門分野であります。

 

しかし、その精神世界の違いを学んでいながら、実は運用できていなかった、皮膚感覚で英国の文化に馴染んでいなかったというお話です。

 

もちろん、20年越しの現在でもあまり馴染んだとは言えないと思います。ただ、出来ることは彼らを認め、拙も認めてもらうという個人主義的な生活が英国では可能である、ということです。

 

 

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コメント
無題
その意味で言えば、私は行きなれぬパブで英人とともに酔いつぶれてました。まだまだ未熟者ですね私も
【2006/12/04 23:40】 NAME[(元)学生] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
それも一過程でありますよ。拙は体調さえ良ければ、しょっちゅう行き着けの店に行くし。でも、行き着けは日本の店が一番良いですなあ。
【2006/12/05 09:12】
今年は
24日が日曜日。毎年24日から25日に変わる午前12時のミサに参加してるけど、今年は考え中。だって、翌日月曜日よ!会社だよ!
どーするかなぁー
【2006/12/06 00:29】 NAME[けーこ] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:今年は
あれ?アメリカ系の会社じゃなかったっけ?それでも、日本に来たらクリスマスは関係ないの? あのコンパウンドの中は特別だったのね、たぶん。
【2006/12/06 02:05】
受け容れるということ
私の場合、ちょうど、”努力して外国の職場に馴染もうとしていることは将来何にも意味を成さないんじゃないか”と感じる時期のようです。牧歌さんのように、もうちょっと高いところから見渡せるようになるまでは辛抱ですね。
【2006/12/06 03:52】 NAME[TLJG] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:受け容れるということ
ご苦労されていますね。でも、その経験はきっと宝になると思います。でもでも、頑張りは禁物です。今出来る最善のことをやりましょうね。
【2006/12/06 11:14】
無題
クリスマス・・雰囲気だけは楽しくなりますね。町も綺麗ですし。ただ、楽しいイベントがあったことが、私の人生では皆無であります。別にそれを悲しいとも思いませんでしたけど。

クリスマスの時期って、楽しく過ごせるはずなのに、ひとりぼっちで寂しい人が悲観して自殺するって英会話を教えてもらってたアメリカ人から聞いたことがありますが・・ほんと?
【2006/12/06 09:34】 NAME[やぶ] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:無題
>ひとりぼっちで寂しい人が悲観して自殺するって・ほんと?

ホントです。しかも、一家の主が身の置き所の無さを感じて、自殺しちゃうこともあるです。これも祈りを忘れた生活ゆえではないか、と。我々も祈りませんが、コレだけ頭を働かせていれば大丈夫でしょう。
【2006/12/06 11:17】
無題
アメリカ系外資ですけれど、日本でビジネスやってる以上、日本の暦なんですよ。だけど、GWとかは一気に休みになったりする。何でだろうか?
【2006/12/06 23:39】 NAME[けーこ] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:無題
有給は外資並みに取れて、暦どおりだとけっこう長く休めるではないの。良いなあ。当方24時間営業のこともあれば、何週間もプー太郎のこともあります。
【2006/12/07 02:35】


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