こどもたちの通う学校は昨日の土曜日が修行式でした。
18歳の生徒はこれから大学に行きますが、
Graduateとは言いません。
単にセカンダリースクール(中高)を終了した、
ということになります。
Graduateとは学士のようなdegreeを取得することを言うので、
日本語の「卒業」とは意味を違えます。
でも、この際面倒だから、
卒業終了式をSpeech Dayと言います。
そういうことにしておきましょう。
Speechをしたのは、校長、理事長、教会関係者、Head Boy & Girl、その他数名・・
と聞いただけでもつまらなそうですが、
今回はそうでもありませんでした。
まず、拙はこのSpeech Day に参加するのが始めてであります。
参加できなかった理由はいつも仕事とかち合っていたから。
今回は子供たちが在学している間で、英国に拙が居られる最後のチャンスでした。
だから、なんとしても参加しておきたかったのです。
案の定、この日のスピーチに参加して良かったと思ったのは、
教育の本質に触れる内容を聞けたことでした。
そのスピーチをした人物はRichard Stilgoe(リチャード・スティルゴウ)と言います。
http://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Stilgoe
彼は子供たちの学校の卒業生ではありませんが、
音楽活動で縁があり、
相互貢献をする関係でもあります。
「1953年、私は10歳のときに科学に関する賞をもらいました」
スティゴウ氏は続けます。
「でも、50年以上を経た今から見れば、その賞が一体何であるのか、と思われるでしょう。技術革新はそれほど速く、教育も進んでいるのです。我々教育者は過去のことしか教えられません。こどもたちは未来を創造していきます。我々の将来は子供たちに託すしかないのです。しかし、私はとても楽観的です。なぜなら、彼らが1953年当時の私よりもずっとしっかりと世界について考えているし、知識も見識も豊富だからです。私がここに来た役割とは、こうして皆さんに、皆さんの行いが正しいことを確信しているとお伝えするためです」
拙もスティルゴウ氏の言葉に甚く共感しました。
このブログで知り合った若者たち、
英国野球狂団で共にプレーする仲間たち、
皆さん拙の子供の世代に近いんですが、
しっかりしている人間は若い頃からしっかりしている。
でも、徐々にしっかりしていく人間もいるので、そういう人はそれなりに。
そういうことです。

PR