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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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修理に出した車が戻って来た。

検品として修理部分と周囲を見回すと、まあ大丈夫かな、というところ。

でも、後から気づくんだよね。

何この汚れ、何このダスト、ペイントの仕上げがまるでダメじゃん。

なんでこいつらの仕事ってこんなに大雑把なんだろう。

接客もマニュアル通りで、こちらの言い分を無視しやがる。

「で、俺の不便をどうしてくれるの?」

「うちで出来ることはやりましたから」

「やってないから文句言ってんだろ。責任者呼べ」

「今はいないんです」

「XO醤、このマニュアル野郎
!」

それぞれの問題箇所を撮影して、余分に掛かった費用内訳を添えて手紙を作る。

もちろん、不便を被ったストーリーも添えて、

宛先は、担当者、マネージャ、指定した保険会社、消費者センターの4箇所。

ちゃんと後処理しなかったらと行政処分を食らわせてやるつもり。


日本でも駐車中に凹まされた部分の修理を依頼したことがある。

そこでの仕事は見事だったのに、

エゲレスはなぜこういうことが出来ないのかなあ。

と思いつつ、早20年あまり。

「日本だったら、こんなことは起こらない」

とは時節柄言えない。

「でも、ああいうことは起こるじゃないですか」

と思われそう。今は日本人としての反感を買うのは控えよう。

リンゼイちゃんの怖い事件があったばかりだからね。

日本人として、在英邦人として、そして人間として、

本当に情けない、悔しい事件ですな。

でも、まだ、真相は判らないんですよね。

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 I am a licensed teacher

 と言うと、

「日本ではヒトにものを教えることが禁止されているのか?」

と英人に聞かれるでしょう。

英国の教師たちはqualificationや certificateは持っていても、licenseは持っていません。

なぜなら、そんなもんがないからです。

拙は日本の教員免許を持っていますが、自分のことを話す場合は、

I am a qualified teacher.

と言います。

免許とはライセンスです。資格ではありません。「禁止されているものを許可するもの」が免許です。でも、英国では教員は資格です。

拙は日本で長い間講師をしていました。塾、予備校、語学学校です。

それらの教壇で語ることは禁止されていないのはなぜでしょうか?

学習成果を上げ、生徒や親御さんから感謝されているのに、

「それは違法行為だ」とされなかったことが不思議です。

一番キャリアの長かった仕事が航空旅行業ですが、

ここでも、その後の仕事でも、拙のニックネームは「先生」でした。

同僚たちから「先生」と言われて、拙はしばらく気づかないほど鈍感だったんでしょうか、

ある時、同僚と二人で社外の人間に会った時に言われました。

「あの・・・、牧歌さんは○○さんの指導員なんですか?」

高校時代から家庭教師をしていたので、「先生」と呼ばれ慣れていたのかもしれません。

全然気づきませんでした。確かに同僚は主任で、拙は課長でしたから、とても変ですよね。

でも、そういう会社でした。

拙の場合は指導者とは言えないと思いますが、知恵や見識を示唆する立場にある人間になりうるのだな、と常々思っていました。たぶん、ヒトにモノを教える、ってことはそういうことなんだな、と思います。

ま、そんな感じです。






先日、ボラード(車止め)にぶつけた車の修理がようやく始まりました。

http://nikkabokka.blog.shinobi.jp/Entry/61/#trackback

こんなに時間が掛かったのも、日本仕様の輸入車部品だからだそうですが、

拙がマツダの工場に仕事で伺った時には、

「国産仕様も海外仕様も同じラインで製造されています」

とのことでしたから、仕様に区別はないと思ったんですが、何かが違うんですかね。

左側助手席のドアは総取替えなんす。これの納入に手間取ったとのこと。

スポイラーも取り替えて、曲がったフレームも直して、「うう~うぅ・・・」という費用総額。

そうですね、PC3台分です。

泣きそうになりましたが、

保険でカバーします。

これまでノー・クレイム・ボーナスが適用されていたので、65%も保険料を割り引いてもらっていたのですが、この事故で割引率はかなり悪くなるだろうなあ、と思っていたところ、対物事故でも相手が破損していないし、被害は車だけだから、来年から支払う保険料の割り引き率は50%とのことでした。

負担が意外に軽いと判ると、心も軽くなりましたが、

こんなアフォーなボラードを設置したガス・スタンドにクレーム(当然の権利を請求)したい、保険会社としても奴らから修理費用を巻き上げるメリットはあるだろう、と保険会社に話すと、止めた方が良いとのこと。なぜなら、ひとつにはボラードのような設置物に対する訴訟では、まず勝ち目が無いとのこと。さらに、ボラードには拙車のぶつかったキズが付いているので、そのことで係争になる可能性があるとのこと。つまり、「ボラードをキズ付けられた」と拙が訴えられる可能性があるそうです。それはやぶ蛇とは言え、

開いた口が塞がりませんな~~、こりゃ。

そのボラードは相変わらず、他車をキズつけまくっていますが、誰も撤去や弁償のクレームを出していないそうです。と、スタンドのスタッフが言っていました。彼は相変わらず妙に親切です。あの事故以来、頭に来て「貝石油など二度と使うものか」と利用していないのですが、自宅に近いためにどうしても側を通ると、そのスタッフに話しかけられます。お願いだから話しかけないで貰いたいのに。

車の修理は約2週間掛かるそうです。

保険会社から指定された修理工場は毎日通うスポーツジムの近くで、自宅から5kmあります。

直通の交通機関がないので、プールで死にそうなるくらい泳いだ後は、徒歩で帰りました。

かなり以前にも紹介したことがありますが、スポーツジムの周囲は今でもこんな景色です。最初のロンドン空港はここにあったんです。世界の玄関を意識してか、周囲の道には、Queens Way とかImperial Avenueという王室関係の名前が付いています。

2マイルほど直線の4車線の道の両袖には元滑走路だった名残として広大な芝生野原が広がっています。現在はサッカーやクリケットをするグラウンドです。向こうに見えるのはロンドンの一部。都心までの約8マイルが見渡せるわけであります。

歩いたらさぞ気分が良いだろうな、と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに車だったら気持ち良いでしょうねぇ。「イギリスに来てよかった」と思うでしょう。でも、ご覧のようにトレイラーが横切ります。徒歩と自転車はあまりお薦めではありません。しかも、今日は最高気温が-2度と、英国の冬のような寒さで且つ強風でした。水泳で温まっていた身体はたちまち凍りつきました。

一時間の徒歩のうち、雹が降り、ブリザードがあり、快晴があり、またブリザードが起こりました。拙は呪われているのでせうか。

本日の発見は、飛行機雲は雨雲よりも高いところにあるということ。

ブリザードの後にも同じ飛行機雲が残っていました。

明日は自転車で行かふ。っと。


















両チーム85点の同点決勝で迎えたファイナルラウンド。



司会者 「電話の発明者、グラハム・ベルが今でも生きていたら何歳になっているでしょうか? 年齢の近い方を正解とします」

スティーブ 「110歳」

アンドリュー 「112歳」

決勝問題で我がチーム代表、スティーブは苦悶の表情で回答しました。

スティーブとアンドリューの二人は発明時期を意識しての回答であって、ベルの誕生年までは考えていないことが判ります。

発明が1880年ごろだから、その頃を30歳としたら160歳くらいではないかな、と拙は考えたのですが、もはやステージに出ている彼に示唆する手立てはありません。

正解は本当に160歳で、クイズ・ナイトの勝利はアンドリューの率いるチーム、The Super subsに持っていかれました。




以上、いきなり何の話かと思われたでしょうが、

娘の学年15歳から18歳までの選抜された女生徒たちがイングランドのラクロス代表としてニュージーランド遠征に行くための資金集めイヴェントとして開催されたクイズ・ナイトであります。因みに娘の運動能力はuseless。妻と拙はただクイズに出たいから出ただけです。

1チーム8人で、「一般知識」「英国の周囲」「ミュージック」などいろいろなジャンルから10の質問にチームで回答していきます。優勝チームにはワイン8本が贈られるだけですが、拙自身もかなり盛り上げって来ました。

で、会場を見渡すと、やはり白人ばかり。



「やはり」というのも、ここは典型的な白人の学校だなあ、という意味です。一人だけインド系の顔が見えましたが、彼も英国で教育を受けているでしょう。そうすると、東洋人は拙だけ。英語で教育を受けていないのも拙だけだろうなあ、と。 もちろん、生徒の中には香港の資産家の子ども達、黒人なども居ますが、彼らの父母はこういう集いに現れないんです。


NIPが最上位にあることは見えるでせうか?


ゲームは終始、我がチームNIP(Nothing in Particular)が優勢で、トップの位置を占めていました。最後に2チームが同点決勝になってしまったのは、我々の作戦ミス。得点が倍になるカードと、半分になるカードとの使い分けを誤りました。総正解数では我がチームがダントツだったんですけどねぇ。

出題者自身の世界観で作られるクイズであるだけに、英国文化内で暮らしていないと判らないことも多いわけです。拙は在英が長いだけに英国人対象のクイズでもけっこう答えられる自信があります。もちろん、日本文化の方がさらに強いので、今度日本に棲むことがあれば、クイズ番組で稼いでみたいものであります。

因みに拙のチームに参加した父母たちは全員奨学生の親たちでした。それじゃ、負けるわけない、っていう声もありましたが、やはり「スポーツ」や「セレブ」のカテゴリーには皆弱かったですね。野球の質問は出なかったし。



「ロゴ当て」の問題も出ました。このクイズで日本の問題は15番のマツダのみ。
17番の正解率は20チーム中1チームだけと言うのが意外でした。
皆さん、航空旅行では必ず世話になるABTAという組織です。拙は本職でしたから。

で、如何でしょう?コメントに解答でも?




本当に誰のせいなんでしょうねえ。

そもそも教育ってなんなのさ。

 

 

214日の新聞やテレビのニュースで報道されたんですが、

 

英国の子ども達の幸福度は西側先進国21カ国中、

 

21番目というランキングでした。

 

これはユニセフの統計で、複数年に渡った自国統計の合算で表されたものだけに、英国政府は結果に反論していますが、拙はけっこう頷いちゃいます。

 

評価項目は、豊かさ、健康と安全、教育度、家族関係、行動とリスク、自己評価という6項目です。

 

項目によっては日本も評価対象になっておりランキング化されていまして、面白かったのは自宅に10冊以下しか本のない家庭の比率が全体の10%もあることでした。それは英国もほぼ同率でした。本って、漫画や雑誌は含まないんでしょうね。

 

http://www.unicef.org/media/files/ChildPovertyReport.pdf

このウェブの4ページ目のリストをご覧下さい。1位は隣国、オランダであります。

 

「日本の子ども達は孤独」という報道も最近ありましたが、同レポートには日本の家族関係についてのデータはありませんでした。これは離婚状況や婚姻に対する観念が日本と欧米では異なるために統計の取り方が違うんではないかな、と考えます。

 

また、「教育度」というのも、日本と欧米とでは評価基準が違うんではないかな、と思うんです。例えば、日本の小中ガッコから、英国の小中ガッコに英語も判らずに転校してきても、1年以内になんとかなっちゃうケースは少なくありません。どの科目も誰よりも出来るようになって、日本で中くらいの成績だった子どもが、英国ではオクス・ブリッジに入って、さらに卒業までしてしまうこともあります。

 

何も日本人の出来が良いなどと暴言をかますつもりはありません。もちろん、ドロップアウトした日本人の例もたくさん知っていますから。

 

ただ、教育の目的や評価基準の違いでこうなる、ということであって、英国で成功した日本人の子ども達の中には、日本の教育に抑圧感を持っていて、才能を発揮できなかった場合もあるのではないか、という説もあります。この説が正しいかどうかは別として、英国式の教育を続けたいけど、辛い日本の教育に戻りたいとは思わない、という子ども達が大半であることは何を示唆しているのかな、と考えさせられるわけです。

 

その辛さの原因は何でしょうか?たぶん、自由と規律と責任とのバランスだと思います。英国ではどの学校でも日本と比較して割とリベラルです。日本で教育を受けて来た子ども達は、自己抑制も分別もあって、「日本人は礼儀正しい」と褒められます。そして、与えられた自由は、戸惑うばかりに自由です。日本では言えなかったことも、英人の前で発言すれば、誰もが褒めてくれます。

 

こうした自由の空気に触れて、能力が発揮できるようになるのかな、ということですが、知恵や見識ある者にとって、自由と抑制とのバランスは実に素晴らしく作用します。しかしながら、最低の規範である法律の中で与えられた権利としての自由を主張するレベルとなると、こうは行きますまい。

 

「俺には権利があんだよ」

 

「じゃあ、その権利を行使する君の義務は?」

 

という程度の話になってしまいます。彼/彼女は義務については答えられません。つまり、その権利とは、わがままと自由との履き違えに過ぎないのです。英国の現状を見る限り、「家族関係」と「行動とリスク」の項目ではどちらも21位であることで、その我侭さが充分に証明されてしまっています。

 

家族関係は親子間の互いの無視、行動とリスクは未成年同士のセックスなどが判り易い例でしょうか。15歳未満のセックスは38%だそうです。責任を伴う殖産活動なのに、生まれる子供達に対する責任は放棄に近いのが現状です。そして、そうして生まれて来た子ども達がさらに・・・。

 

政府を批判するヒトの声ばかりが目立ちますが、本当の責任は様々なカタチで我々全員に跳ね返ってくるわけです。さて、さて、我々も知恵を絞る時間ですが…。




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