エゲレスとは、こーゆーところてす。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
家人が天麩羅蕎麦を食べたいと言うので、 今晩は天麩羅各種と蕎麦にすることになった。 日本は間もなく年明けだけど、 グリニッジ標準時では9時間後になるため、 この時間までに海老天とイカ天の下拵えだけをした。 イカ天の下拵えは皮むきと丸まらないように包丁を入れるくらい。 海老天には背綿取りがある。 要はンコの詰まった海老の直腸取りだ。 ケトーの連中は海老を丸のまま茹でやがるので、 食べる時は生臭くてタマラン。と思った邦人方々も多い筈。 背綿を取らずに茹でると、海老のンコが茹で汁に溶け出すのだから、臭いのも当然。 先日、義弟の家でクリマスデナーをした日、 夕刻9時ごろのティー(軽い夕飯)に出された海老類はすべて臭かた。 これ以上臭いものを口にしたくないし、 あの「ジャリッ」とした食感を味わひたくないので、 茹でた車えびを手に取った日本人は、英人たちの目の前で甲羅を剥いた後、 海老の背中に軽くナイフを入れた。 背中から尾に掛けて長い黒い管が現れた。 それをナイフでこそげ出すと、 隣に座っていたクライブの奥さんリサが「なにそれ?」と尋ねる。 何かの詰まった腸であることを知るや、リサとその家族は拙に準じた。 でも、皆上手くできないので、そのうち諦めて、そのまま食べていたり、背中だけを残していた。 残すのは勿体ねーなぁ。 「日本では普通にすることなの?」と、リサが尋ねるので、 「茹でる前にやれば簡単に取れるし、海老も茹で汁も臭くならないし、味も損なわれないよ。でも、けっこう大変な作業だよね」 日本人の食文化に対する奥深さは少しは感じただろうか。 ・・・な?
今日、揚げる前の生海老の背綿取り作業中に考えたことは、 海老によっては腸の中に何も詰まっていないことがあるので、 捕獲された途端に環境の変化について行けず、何も食べられなくなった海老もいるのではないか、ということ。冷凍もののブラックタイガーの中には、5匹に1匹ほどキレイな腸の海老が混じっていて、身のしまりが良いような気がする。 クロムウェルに処刑された英国王チャールズ一世はセント・ジェームスズ宮殿で過ごした最後の3日間は豪勢な料理を出させたが、一口も食べずにテーブルの上を長剣でメチャクチャに叩いたそうだ。英国王室史上、最も悲運の王となってしまった自らの人生を呪ったことだろう。 今、ちょうどサダムフセインの処刑報道の続報がラジオから聞こえて来た。 本日の各紙は一面に「サダムの死に顔」を画像に使った。 彼に恨みを持った人々の多くは、その死を見届けるべく、新聞を眺めたかもしれない。 しかし、聞こえてくるのは各紙への批判報道である。 拙も各紙を批判したい。 尊厳もへったくれもないのである。 そこには、サダムにはもちろん、サダムの支持者や家族に対する配慮がない。 法に則った極刑であっても、その範囲内で出来るだけ配慮を施すべきだと思うが、これではまるで暴力を正当化するようにも見える。もちろん、いろいろな意見があっても良いが、サダムの死で皆が終わらせたいものが、これで本当に終わるのだろうか、と暗澹たる気分になる。サダムの死は確執の再確認にしかならないのではないか。もちろん、拙はどちらにも味方しない。どちらも正しくないからだ。 今晩はより良き来年を願って、海老は美しい天ぷらに身づくろいさせて、美味しい天汁で頂くことで昇天してもらおう。本来は蕎麦の上に乗るものであるが、やはり楽しみは海老天である。 尊んでも、尊ばなくても、生命を維持するために他の生命を犠牲にしないと生きて行けないということで、倫理観は錯綜する。でも、その死に臨む時は、せめて尊びたいよなあ。 では、2007年が皆様にとって良いお年であることを願っております。
PR
無題
明けましておめでとうございます。今年もよろしく^^
たいそう立派なエビですねぇ。HULLのようなこのような立派なものは田舎ではついぞ見たことがございませんでした。美味しく召し上がれましたか? あすとるさま
明けましておめでとうございます。まだ3が日というのに、松の内の雰囲気さえありません、って当たり前か。日本はスポーツ目白押しで楽しそうでいいなあ。海老は旨かったですよ。子ども達も背綿を取った海老の旨さを再認識してくれました。
明けまして
おめでとうございます。うちはビンボーなのでクレソンの天ぷらでした。あとは実家で大量にもらってきたつきたての餅各種。
背綿は取らなきゃいけない、と信じ込んでいたのですが、うちのゲージン一家も取りゃしません。相方は取りますよ。あの黒いものが何たるかを教えましたからね。あはっ。 今年も牧歌さんファミリーにとって実り多き年となりますように。 Re:明けまして
>クレソンの天ぷら、って高級じゃありませんか。今度それを、と思いましたが、天麩羅のあとの掃除を考えると、うう…。ともあれ、本年も宜しくです。
|
カレンダー
リンク
カテゴリー
プロフィール
HN:
牧歌
性別:
男性
職業:
自営
趣味:
愛でる
自己紹介:
なお生き残る在英中年。
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
アクセス解析
|