エゲレスとは、こーゆーところてす。
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タイトルを見ただけで、作者名が判るのであれば、かなりの読書家、 ナショナルシアターが頭に浮かべば、かなりの劇場好き、 と言えるかも知れません。 家族でナショナルシアターに足を運び、劇場を楽しんで来ました。 こういうのもクリスマス期間の楽しみ方のひとつであります。 2000年にウィットブレッド児童文学賞を受賞した小説を元にしたもので、 日本語ではまだ翻訳されていないようですが、 版権は既に日系のある出版社が持っているようです。
ジャミラ・ガヴィン作『コゥラム・ボーイ』 ロンドンのコゥラム・ホスピタルは、そんな親に捨てられた子どもたちを養育する施 ロンドン近郊の行商人オーティスはコゥラム・マンと呼ばれ、 貧しい人々から「コゥラムに届けて」と赤ん坊を託された。 人助けをしているかに見えた彼だが、実の顔は残忍そのもので、子どもを奴隷として売買し、
やがて、ミーシャックは行商先の邸宅に庭師として雇われる。 そこで見かける家庭教師の娘メリッサが心の支えだった。 彼は彼女のことを「マイ・エンジェル」と崇めていた。 メリッサは従兄弟アレクサンダーと恋に落ちる。 アレクサンダーは修道院学校で教会音楽活動に意欲的に取り組んでいたが、 家の後を継がせようとする父親に無理やり連れ戻された。 音楽を取り上げられ絶望した彼は、家を捨てる決意をし、 心引き裂かれる思いでメリッサに別れを告げる。 彼が去ったあと、メリッサは身ごもってしまった。 そして8年の歳月が流れ……。
演じられる「暗」の部分は痛ましく、観る者の胸をえぐるが、 物語から聞こえてくる聖歌隊の歌声やハープシコードの調べなどが、 その重苦しさを救ってくれます。荘厳な営みにそんな力があるんですね。 複雑に絡み合ったストーリーの糸が徐々に解きほぐされていくドラマに、 オーディエンスは最後まで引きずり込まれます。
行商人オーティスに課せられた人間の「業」もあるだろうな。 彼は吊るされて刑死するわけですが、死に際の居直り方が悪魔そのものでした。 とりわけミーシャックの清廉な愛と心情は深く、 彼の言葉は神の一言のように響き、劇の終わった後でも、その感動の余韻が胸に残ります。 物語を全部言っちゃうと、これから観る人たちに悪いから、ま、そんな感じ、ってことで。 部分的にちょとエッツィで、エグイところもあります。 12歳以上という制限なんですが、拙が12歳だったらちょと理解出来なかっただろうな、 と思うところもありました。 この記事、実は先日の「奴隷制廃止200周年」とも少しリンクしています。 以下、ナショナルシアターのURLであります。
それにしても、孤児院として使われるHospitalというコトバの本当の意味を考えてしまいますね。 ある意味、Hotelと同義でっせ。 ハリポタの取材場ソになったChrist Hospitalも 家庭に恵まれない優秀な子ども達の全寮制の学校です。
矢印がCoram Streetのあるところですが、右の大きなフィールドやその上の青い印にはCoram関係のものが散在しています。 以下URLはトーマス・コゥラムとホスピタルの概要であります。コゥラム・ストリートは大英博物館のすぐ近くになるんですな。こういうことを知ると、ロンドンの散歩はさらに楽しくなりやす。 http://www.coram.org.uk/heritage.htm
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無題
明けましておめでとうございます。
すみません、全然わかりませんでした。軽いミステリーばっかり読んでるツケだなあ。読む本を考えないと・・。 今年もよろしくお願い致します。 やぶ先生
こちらこそ、今年も宜しくお願いいたします。軽いミステリーもいいですよね。最近の拙は、頂きものの浅田次郎著書を読んでいます。一字一句が練られていていい文章であれば、ミステリものでも満足しちゃいますね。
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