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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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トーホグ出身の友人は、

自動車をジンドンシャと発音し、

小田原をオンダワラと発音した。

何を隠そう、横浜で生育した拙も母の影響で、

NHKをイヌエィツェケィと発音する傾向がある。

しかし、本日述べようとするのは、こんなことではない。

映画と小説の話…かな?

 

原題 Wide Sargasso Seaで、作者Jean Rhyn1966年の作品。1847年作品のジェーン・エアをモチーフにしたもので、性の葛藤を描いたもの、…だと思う。

 

Sargasso Seaというのは、バミューダトライアングルと呼ばれる海域にあるだけにおっかねーところでもある。帆船や汽船は藻に絡まれ、船員は喪に伏されるなんて、駄洒落のような出来事が頻発した場所でもある。

 

日本で公開されるなら、題名は「広いサルガッソーの海」「サルガッソ海」ってとこかな。邦訳されているかどうかは、興味のある方が各自調べて下さい。

 

英国人は海産資源に疎いから、ホンダワラたってSea Weed(海の雑草)という括りしか持たない。でも、Sargassoだと怖いイメージなんだろうな。

 

他の読書を並行していたので、画面をマジメに観ていなかったけど、設定場面になった19世紀のヴィクトリア時代という厳格な道徳の時代でも、…いや、そういう時代だからこそ隠された人間の本性が醜く表現されたのだろう、と考えてみた。

 

有色人従者との婚外交渉あり、その結果として生まれ出ずる混血の美しい子孫あり、同性愛あり、普通婚への嫉妬や暗殺もあり、従者の子ども達と兄弟姉妹関係あり、近親相姦あり(?) 要は何でもありの世界で、皮膚の色だけが白人で、皮膚の色が違う兄弟姉妹たちと「私は何なの?あなたは何なの?」という具合のアイデンティティごっこをする場面もある。人間の本質や本性を語る場合は暗くなるか、深刻になるのが常で、この話も例外ではない。まあ、同じことを反芻して精神衛生を損なわない限り、考えることはいいやね。

 

ところで、英国と昆布との関係を以前、ブログ記事にしたことがある。ちょっと別の角度から同じネタを説明してみたくなったのはホンダワラ様のお陰か?

 

日本が開港して自由貿易になると中国の会所貿易権は剥奪されることになった。当時の日中間最大の貿易品目は北海道産の昆布、アワビなどの海産干物だった。バルキーで軽いから運搬業者に燃料もリスクも軽くて、おいしいビジネスに目をつけたのは英国商人。上海や広東周辺に集まっていた回船力を駆使して、函館や小樽から直接海産物を中国に運んだ。購買地の中国人商人たちはゲンキンだから、会所貿易で独占されて高騰していた食材を英国商人から買えば、安くなるということで商売が続いた。ここから「食は広東にあり」というコトバが出来た。ただ、当時の旨みの元は自然の調味料だったけど、現代の中華料理の旨さの秘密は化学調味料ということになってしまうのだろうか?ま、一流どころでは無化調だろうけどね。いや、そう願いたい。

 

そうそう、おいしいラーメン屋を見つけたいなら、裏口のゴミ箱を見ることですな。でも、殆どのラーメン好きが、化調を厭わないから関係ないか。何が旨いんだか。

 

 

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タイトルを見ただけで、作者名が判るのであれば、かなりの読書家、

ナショナルシアターが頭に浮かべば、かなりの劇場好き、

と言えるかも知れません。

家族でナショナルシアターに足を運び、劇場を楽しんで来ました。

こういうのもクリスマス期間の楽しみ方のひとつであります。

2000年にウィットブレッド児童文学賞を受賞した小説を元にしたもので、

日本語ではまだ翻訳されていないようですが、

版権は既に日系のある出版社が持っているようです。

 

ジャミラ・ガヴィン作『コゥラム・ボーイ』
                                   Jamila Gavin "Coram Boy" 323pp.
                                           Mammoth 2000, ISBN 0-7497-3268-7

時は18世紀。下層階級の生活は苦しく、困窮ゆえの捨て子、子殺しも珍しくなかった。

ロンドンのコゥラム・ホスピタルは、そんな親に捨てられた子どもたちを養育する施
設として知られていた。日本で言えば、愛児院?

ロンドン近郊の行商人オーティスはコゥラム・マンと呼ばれ、

貧しい人々から「コゥラムに届けて」と赤ん坊を託された。

人助けをしているかに見えた彼だが、実の顔は残忍そのもので、子どもを奴隷として売買し、


赤ん坊は生き埋めに、知的障害の息子ミーシャックには鞭を振るった。
 

やがて、ミーシャックは行商先の邸宅に庭師として雇われる。

そこで見かける家庭教師の娘メリッサが心の支えだった。

彼は彼女のことを「マイ・エンジェル」と崇めていた。

メリッサは従兄弟アレクサンダーと恋に落ちる。

アレクサンダーは修道院学校で教会音楽活動に意欲的に取り組んでいたが、

家の後を継がせようとする父親に無理やり連れ戻された。

音楽を取り上げられ絶望した彼は、家を捨てる決意をし、

心引き裂かれる思いでメリッサに別れを告げる。

彼が去ったあと、メリッサは身ごもってしまった。

そして8年の歳月が流れ……。


コゥラム・ホスピタルは、慈善家トーマス・コゥラムが1741年に設立した実在の
愛児院(孤児院?)。また、作中で作曲家ヘンデルがここでコンサートを行うが、これも史実に
基づいておりまする。作品は当時のイギリス社会の明暗をリアルに浮かび上がらせます。

演じられる「暗」の部分は痛ましく、観る者の胸をえぐるが、

物語から聞こえてくる聖歌隊の歌声やハープシコードの調べなどが、

その重苦しさを救ってくれます。荘厳な営みにそんな力があるんですね。

複雑に絡み合ったストーリーの糸が徐々に解きほぐされていくドラマに、

オーディエンスは最後まで引きずり込まれます。


物語全体を貫くのは、愛と友情と絆・・・かな。 

行商人オーティスに課せられた人間の「業」もあるだろうな。

彼は吊るされて刑死するわけですが、死に際の居直り方が悪魔そのものでした。

とりわけミーシャックの清廉な愛と心情は深く、

彼の言葉は神の一言のように響き、劇の終わった後でも、その感動の余韻が胸に残ります。

物語を全部言っちゃうと、これから観る人たちに悪いから、ま、そんな感じ、ってことで。

部分的にちょとエッツィで、エグイところもあります。

12歳以上という制限なんですが、拙が12歳だったらちょと理解出来なかっただろうな、

と思うところもありました。

この記事、実は先日の「奴隷制廃止200周年」とも少しリンクしています。

以下、ナショナルシアターのURLであります。


http://nationaltheatre.e-flyers.org.uk/coramBoyVox/

それにしても、孤児院として使われるHospitalというコトバの本当の意味を考えてしまいますね。

ある意味、Hotelと同義でっせ。

ハリポタの取材場ソになったChrist Hospitalも

家庭に恵まれない優秀な子ども達の全寮制の学校です。

 

矢印がCoram Streetのあるところですが、右の大きなフィールドやその上の青い印にはCoram関係のものが散在しています。

以下URLはトーマス・コゥラムとホスピタルの概要であります。コゥラム・ストリートは大英博物館のすぐ近くになるんですな。こういうことを知ると、ロンドンの散歩はさらに楽しくなりやす。

http://www.coram.org.uk/heritage.htm 

 

 

「日本では、寿司はピザやバーガーのような手軽なファーストフードです」

テレビのプレゼンターがそう述べると、息子と娘が言いました。

「こんなこと言ってるよ。作る手間や技術が全然違うのにねえ」

でも、子ども達をちゃんとした寿司屋のカウンターに座らせた記憶などないなあ。

 

先日、ローストビーフをやったのですが、

まず、この値段が驚き。

近所の中華スーパーで、

冷凍のトップサイドという部位を買うと1キロで3.92ペンス。

サーロインは6ポンド、テンダーロインは12ポンドです。

普通のスーパーで同品質を買えば、

サーロインは12~15ポンド、テンダーは20ポンド以上します。

余りの安さにトップサイド1キロとテンダーロイン2キロを買いました。

本当はサーロインも試してみたかったんですが、

なぜかサーロインだけは、一塊が5キロあるんで、

値段も値段だし、ウチの冷凍庫に入んないし、と次回にすることにしました。

家に持ち帰っても、のこぎりで切らなくちゃならないしね。

冷凍肉って意外に簡単に引けるんです。

死肉処理に困ったら試してみて下さい。って、ブラックですな。お許しを。

骨は硬いですしね、ってくどい。

で、まずテンダーロインを解凍して、2cm厚に切り、

塩コショウとにんにくチップだけのステーキにしてみました。

幸せの瞬間でありました。

「結婚できない男」のあべぴろしを思い出しましたが、

拙は家族で食べました。

さらに後日、トップサイドを解凍しローストにしてみました。

薄切りにするとこれがナカナカの味。

もちろん、シンプソンズなどの専門店(ひとり35ポンド)には叶いませんが、

庶民レベル(一キロ4ポンド弱)では充分でした。

テンダーロインほどの肉をローストするのは勿体ないですね。

たぶん、柔らか過ぎて崩れてしまいます。

せいぜいサーロインにしましょう。

で、トップサイドは300gほど残ったんですが、

これを薄切りにして、寿司ネタにしました。

握って、辛味を抜いた玉ねぎとモミジおろしをのせ、三杯酢で頂きました。

すべて英国内で調達できる材料です。

また、寿司ネタが増えました。

スモークサーモン、イカ、たこ、海老、卵、アボカド、マグロ、ひらめ・・・

たくさんの寿司ネタを楽しむのなら、誰か呼びたい~。

ゴードンラムゼイは「和食なんて簡単だ」と豪語していますが、

彼の経営する東京のレストランで働くマーティン・クック氏(氏名要確認)は和食の繊細さとダシの特殊性を語っていました。

ラムゼイの言葉は、営業用パフォーマンスであるお決まりの下品で挑発的なポーズに過ぎないかもしれませんが、拙の和洋折衷料理を食べさせてみたいものです。ニャロー。

やはり、寿司って、つくる側からすれば、全然ファーストフードじゃないね。

クリスマスには手巻き寿司なんてのがあってもいいよなあ。

 

表題の意味が判った在日邦人、在日英人にはお慶びもうしあがます。

意味としては  I don't care と同じです。

Am I bothered?

が正しいんですが、この際どうでもいいです。

このbotherという言葉が意外に使い難いということと、

巷には、学校でちゃんと学ばないで、日本人に正しい英単語のスペルを尋ねる英人も少なくない、

という話をしたいだけです。

会社員だった頃にinquireやtutorialというスペルを聞かれたことがあります。

いえ、もっとたくさん聞かれたのですが、

これらの日常語を聞かれた時はマジメに質問しているのかな、と耳を疑いました。

恐るべし、英国人。

表題の言葉は以下の画像のコメディアンのCDタイトルなんですが、

拙にはまったく面白くありません。

little Britainという英国を象徴したつもりのコメディと同様に、

まったく面白くありません。

何かに似ているなあ、と暫く考えているうちに気付いたのはドリフターズ。

ドタバタギャグなんですな。

Mr.Beanという殆ど無声のコメディもありますが、

あれはまだインテリジェンスが感じられるところもあります。

でも、Mr.Bean演ずるRowan Atokinnson曰く、

「最近は移民が増えたからね」

これは1991年ごろの彼の非公式な場での言葉です。

でも、一気に見る気が失せました。

やはり英語は言葉のコメディが面白いんですが、

bovveredではねぇ。

 

ボンドが話題になっている今日この頃、

知らざれるボンドの話など、如何?

と聞かれたところで、答えようがない。

1953年、イアン・フレミングが発表したのは007の最新作「カジノ・ロワイヤル」であったが、

実はボンドとは1952年、日本生まれなのだ。

「カジノ・ロワイヤル」の初版本はケンジントン・チャーチストリートなどの骨董街で2万ポンドほどで売られているが、そんだけの価値がつくのなら、日本のボンドも結構な高値が付くのではないだろうか。

と言っても、それはボンド違い。

接着剤のボンドは今でも200円しない。

バリエーションもネーミングも様々で楽しい。

速乾性ボンド、工業用ボンド、木工用ボンドなどなど。

なんだ、そのボンドかよ。と思ったアナタ、ボンドの話はこれで終わりではない。

ボンドには恐ろしいモノがある。

例えば、Bid Bond。

これは公共工事などの巨大プロジェクトを行う場合の最低入札額のことである。

この最低金額を下回った見積もりを入札時に提出すると、建設会社はその入札競争で負けることになる。

上限と下限の範囲内の金額にうまく収めた金額にしないと、その建設会社は事業半ばで、自らの抱えた投資負債のために倒産するリスクを背負うことになるからだ。

日本の建設省が発行する「建設指標」ランキングでは、常に上位3位が変化しない。その中には準大手が2社、最大手は1社。その3社の財務体質は飛びぬけて優れていて、まだ解雇を行っていない。もちろん、解雇以外のリストラクチャリングを行っているわけだが、そんなことが出来るのも安定した金融収支を維持しているから。

建設という巨大事業は建設中に企業が破綻するというリスクを施主も建設会社も金融会社も負うことになるので、最も安全なリスク回避策として、Bondというシステムが作られた。

もちろん、「お前が一番えぇ」とご指名されたら、「あーら、だんさん」とパトロンの膝の上に座ればいいわけで、それは私企業間なら当たり前のこと。公共工事でそんなことをしたら、お縄。

ボンドの話はまだまだたくさんあるけど、書いているほうが飽きてきたので、またそのうち、次のボンドが出たあたりで、如何?

 

 

 

 



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