エゲレスとは、こーゆーところてす。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 文字通りに訳すと「忙しい」ということですが、 こんな簡単な言葉でも、日英間では微妙に意味や使い方が異なります。 例えば、仕事場で拙の接客中に電話が掛かってきたとしたら、 電話を受け取った同僚は何と言いますか? 「牧歌はただ今他の電話に出ておりますので、…」といくつかの選択肢を提示しますよね。 英語の状況であれば、 He is busy at the moment. と言ってから、選択肢を与えることは可能であり、英語である以上は失礼でも何でもありません。 英人も「ああ、そうかビジーなのか。しょうがないな」と思って引き下がります。 でも、かなりの数の日本人のお客様は「なんだと~、忙しくて俺様の相手ができないと言うのか」とたいそうご立腹になられます。立腹せずとも、不可解、且つ不愉快を感じておられる方々もゐらっしゃったと思います。 航空社勤務をしていた頃、お客さんである旅行代理店のマネージャさんとのやりとりです。拙部門には英人は10名ほどおりました。 「おい、牧歌。貴様、忙しくて結構だがな、お前の職員にビジーという言葉を使わせるな」 と言われたことがあります。その方は全共闘時代に旧帝大系の大学を中退してロンドンに渡って来た方で、言うなれば団塊の世代。英語はもちろん英国文化にどっぷり漬かって生きてきた方でした。でも、彼のお客様は在英邦人ですから、サービスは必然的に日本人的なものを求められるわけで、日英のコミュニケーションの違いに苛立ちを感じながらこの世界で長年やって来たわけです。拙には人生や仕事の師と仰ぐ人物でしたから、時には無茶を言われても、なんとか工夫や調整を施しては「どうぞ」と応えることで信頼を勝ち取ってきた仲でもありました。 ただ、このビジーの違いについては、どうしたものかと…。 いえ、ホントはあまりマジメに考えなかったんですが、面白いから社内に回覧してしまいました。 ある旅行代理店さんから「ビジーという言葉を使うのは良くない」と指摘された。ビジーとは日本語で「忙しい」(rush in or tight)と直訳されているが、それは正確な訳ではない。我々が使用するビジーの意味の一つを例にとって説明すると、He is busy.の場合、英語では「現在、彼は他のことに従事していて手が離せないので、アナタのことに集中してお話しすることができません」という意味にすることが可能だが、日本語の「忙しい」をそのまま当てはめてしまうと、「彼は忙しくて、それどころではない」というふうに伝わってしまうことがある。 もちろん、e-mailなどない時代、全文英語で書いて社内回覧したわけで、まあまあの効果はありましたよ。旅行代理店と航空社との関係は持ちつ持たれつ、相手を慮って人間関係がスムーズにいきゃ、やり方はどうでもいいんです。 PR |
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