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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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毎週金曜日の放課後、息子には学校のスポーツの練習があります。

 

日本の部活動とは異なりますが、学年単位で学校代表チームが構成され、毎週土曜日にはリーグ戦が行われるのです。

 

年初から春休み(イースター)に掛けての3ヶ月間はホッケーが行われます。

 

30年ほど前までは天然芝の上で行われた競技ですが、昨今ではアストロ・ターフと呼ばれる人工芝の上で行われます。

 

ゴールキーパーを含む11人制で、ポジションはサッカーと同じですが、左面のみで打つホッケースティックを使います。球は鋳物で、かなり硬いのですが、滅多に割れないようです。

 

この記事は息子の練習風景を眺めながら書いているのですが、英国のスポーツ事情として、いくつか気付いたことがあります。

 


桜が咲いていますな。

 

今日は息子の練習を見に行く前に近くの街で用を足していると、息子の同級生達とすれ違って挨拶してくれました。

 

息子たちは既に練習中にも拘らず、こうして帰宅途中の子ども達もいるのです。

 

通常、パブリックスクールでは選手は選抜され、Aチーム、Bチームと強い順に振り分けられます。男子校の場合はそのチーム数が10以上に及ぶこともありますが、息子の共学校では選手数が少ないので、2,3チームが限度です。

 

さきほど街で出くわした息子の同級生は選抜されなかったばかりか、本人もスポーツに興味のない少年です。以前、彼のお父さんと話したときは、「他のスポーツはダメでも夏のクリケットであれば、やる気のでるチャンスと思ったんだが…」とのことで、いつしか彼はどのスポーツの練習にも参加しなくなりました。選抜されることはなかったのですから、やる気の出ないのは当然かもしれません。彼がスポーツをするのは、いやいやながらプレーする課内授業だけになります。

 

でも、最初はやる気があった筈なのになんだか残念です。やる気がなければ、続かないわけで、うまくなることはおろか楽しみ方も知らないで、彼は一生競技から去ることになりそうです。

 

生徒の能力が未知数の間はAチームとBチームとを行ったり来たり、ということもありますが、そのうちメンバーは固定されます。

 

そうすると、Aチームの選手とBチームの選手とでは考え方に違いが出て来ます。Aチームでプレーすることは学校代表としてのステータスが確立するので、ちょっといい気になった子ども達がたくさん居ます。Bチームの方は様々な価値観でプレーするようになります。勝つことではなく、プレー自体が楽しいから。いつかAに補欠として参加できる。

 

でも、決して聞かないのが、「もっとうまくなって、Aでプレーする」という姿勢。Bチームに甘んじて、それ以上は望まない子どもたちばかりなのです。裕福な彼らには逃げ道となる選択肢がたくさんあるということも背景にあります。楽をして、うまく成功することを自慢する英国人が多いのは、こういう理論構造ゆえかもしれません。努力は馬鹿がするもので、賢人は楽して成功する方法を見つける。

 

一方、我々の時代、我々の国を振り返ってみると、なんだか納得し難い考え方です。例えば、甲子園出場校のように日本全国から優秀な選手が集まってきても、試合に出られるのは、200人中20名です。それでも、その他の180名は必死で上手くなろうと最後の甲子園まで望みを捨てないわけです。それって、日本では普通ですよね。報われないかもしれないけど、全力を尽くさずに終わったら後悔する、という考え方でしょうか。こういう精神的な背景があるから高校野球は面白いんですが…。努力を尊ぶ人間から見れば、楽してうまくやっちゃった人間の行為には尊さを感じないわけです。殆どの人間が日本では努力をするわけですから。そうでもない?いえ、拙自身は「努力」という言葉自体が嫌いです。

 

今日もこうして練習を見ていても、確かに皆まじめに取り組んでいるんだけど、積極的に上手くなろうと工夫や努力している子どもは見受けられないのです。満ち足りた生活をしてきた子どもたちだから貪欲さに欠けるのでしょうか?それとも、「僕には他に全力を尽くすべきものがある」とでも思っているのかもしれません。数打ちゃ当たるんでしょうか。

 

そう言えば、最近の息子のサッカーでも「諦め現象」が見え始めています。皆、プロを目指す子供たちですが、新リーグに昇格してからの見事な負けっぷりで、自分のサッカーに疑問を持ち始めているのです。彼らは息子とチームメイトですが、通う学校は異なります。息子の学校には可能性を導くたくさんのレールが敷かれていますが、普通の学校に通う彼らからサッカーを取り上げたら、たぶん何も残りません。そこから新しい人生設計をしなくてはならないでしょう。

 

誰もが経験するこの見極めの時期。いずれ、息子にも来ることでしょう。そして、彼もどこかのレールを選ぶことになるのです。それがサッカー選手へのレールになる可能性もまだ残っているわけですが、ラグビー、ホッケー、クリケットというパブリック・スクールのスポーツもけっこう行けている、と思うのは親バカでしょうか。ええ、バカです。ヒトに言われたくないけど。

息子にはスカラー・アスリートになってもらいたいです。



 

 

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コメント
お初
長いことこのブログにコメントする方法が分からなかった。下の方に小さくあるのね。
AチームBチームの問題は「ジーコジャパン」にもありました。Bチームがモチベーションを保てている時は勝っていたような記憶があります。
昇格した後 勝てなくなるのは満足してしまったか実力の壁に当たったかと思われますが、やっているサッカーに自信が持てなくなると悪い循環から抜け出すのは難しい。プロならコーチを変えますが…
言われてみれば英国は日本ほどスポーツ全般に力を入れてないような気がします。オリンピックに出るような選手まで募金活動をしていたのは…記憶違いかな?
【2007/03/03 10:58】 NAME[] WEBLINK[] EDIT[]
Re:お初
仰るとおり、マーラのような選手でもスポンサーはなかなか付きませんでしたし、国からの援助はたかが知れています。メダル取った人たちでも、「あれは偶然」と言って憚らないのは、国民性ではなく、本当にそうだからだと思うわけであります。
【2007/03/03 16:48】


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