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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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パブリックスクールには16(17)歳時、

つまりLower 6の学年(高2程度)に他校から編入してくる生徒がいる。

その生徒には編入試験が課される。

在学校ではいろいろな意味で満足できなかった生徒達が進学に有利な他校を受験し、進学環境を良くするための制度なので、学校側も少数しか入学させない代わりに合格者の授業料は減免される。

その試験は在校生にも少しだけチャンスが与えられる、というわけで、表題のとおり拙娘はその恩恵を被ることになった。

娘が今まで特待生でも奨学生でもなかった理由は2学年目からの転校であったため。

転校試験から現在まで、いくつかの科目で飛びぬけた成績を取っていたけれど、

総合力では親友のメガンにはなぜか叶わない状態が続いていた。

メガンが一番、拙娘が2番、3児のオヤジはメガンのとーちゃんである。

そう、メガンの妹たちも4学年、1学年と続き、彼女らすべてが特待生であり、授業料など払ったことのない家族だ。彼らは貧乏教師夫婦で、拙宅とは家族付き合い。上には上がいるということを言いたいだけなのだが、娘も及ばずながら、奨学生になった。

息子は特待生なので、「なーんだ。まだまだだねぇ」などと憎らしいことを言う。

当時の息子の結果も期待していなかったので、少々意外だった。今回の娘の受けた試験は息子の受けた入試よりも、ある意味でより困難であるとも言えるから、本当は比べるべきものではない。

「でも、この前の父兄会で、今学期の成績下がって叱られてたじゃん」と娘も切り返す。

叱ったのは拙である。

「勉強は蓄積だから、サボった分だけ後で取り返すのが大変になる。今学期なぜ自分がそうなったかをよく考えろ。落ちついて瞑想しろ。お前の集中力はいつも迷走中だ。だからトイレも汚すのだ」

娘は困難な試験で快挙を成し遂げたので、今学期の成績が悪くても叱る対象にはならない。

まあ、悪い筈は無いだろうけど。

で、送られてきた書類を全部眺めてみると、

奨学生になるための条件が添付されていた。

大学受験資格に必要な科目が指定されていた。

その一つが英語、つまり英国人の国語。

進学状況は学校にとって、ここ英国でも重要な指標になるんだろう。

娘は11歳の頃に、15歳以上の理解力があると診断されたことがある。

たぶん、もっと上の年齢と比較すれば、さらにそれ以上と言われたかもしれない。

それなら、そろそろナオキ賞かアクタガワ賞でも取るような作品を書いてもらいたいものだ。

ともあれ、今日は娘の勉強の成果が出たのでめでたい日だ。

何か乾杯するものはないか? ああ、まだ仕事が・・。

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年々華美になるクリスマスに取り残されたような気持ちになる英国人がいることを

 

「システムとしてのクリスマス その3

 

でお話しました。

 

でも、長くなり過ぎたために途中で書くのを止めてしまいました。

 

本職が忙しいにもかかわらず、

 

頭の中はこのような分裂した妄想がいつも飛び交っております。

 

本当にお伝えしたかったことは、「暗愁とクリスマス」との関係でした。

 

つまり、この話はクリスマスという「祈り」の祭典と「暗愁」との関係で完結させるつもりです。

 

 

かつて20年以上前までの英国の日曜と言えば、どの宗派のキリスト教会も信徒で溢れかえっていました。

 

牧師の話を聞いて、心を沈めては、神に祈りを捧げたのです。

 

もうお気づきでしょうか。

 

祈りの行為そのものが、暗愁に浸ることや、瞑想に耽ることと同じモードなのです。

 

自分に対峙する機会を「祈り」という習慣で維持していたのに、彼らはいつの日にか忘れてしまったのです。

 

自分に対峙することは、神との語らいの機会であるかもしれませんが、

 

実際は自分自身との語らいとは言えないでしょうか。

 

故遠藤周作氏の作品「沈黙」を読んで頂くと、拙の言わんとするところもお分かりいただけるかもしれません。

 

ここ数年、クリスマスといえどもキリスト教会が信徒で満席になることはほとんどありません。

 

我々は誰もが歴史から学ぶことが出来るだけに、このクリスマスの姿を見て、将来の英国の姿を想像してしまいます。

 

祈りを放棄してしまったことは社会現象であり、それを解明することもそう難しいことではありません。

 

でも、そのことに触れるのは次に機会があれば…、ということにしましょう。

 

古代文化の盛衰に触れることになるので、ちょと長い文章になってしまいます。

 

 

最後に、一つの考えをお伝えします。

しばしば経験することなんですが、

 

対話の後に空虚感を覚えたり、個々人の体裁の良い言葉使いが、とても軽妙に感じることがあります。

 

祈りという習慣を放棄した人、愁う感情を避けて通る人、あるいは思考を熟成する時間を忘れた人々の心に触れたのかなあ、と思うわけです。

 

それとも、単なる思い過ごしでしょうか。

 

古代からの叡智として2000年近く続いてきたキリスト教が、ここ230年で形態を完全に変えてしまったことは明白であります。

 

それは、長年続いて来た「あるシステム」の崩壊であり、再編成の段階にあるということなのかもしれません。

 

頻繁な技術革新やシステム革新に人心がついて行けない状態は、産業革命ごろから多くの科学者が提議しつつある倫理観でもあります。

 

かつて、1970年ごろ(?)手塚治虫の漫画「ミクロ三勇士」の主題歌でも、「心を忘れた科学には幸せを求める夢が無い」と表現しております。

 

で、どのように世の中が変わっていくかは漠然としていますが、とりあえず人間は生きる、ということですね。

 

「システムとしてのクリスマス」は以上で終了。

 

 

お断り;拙はキリスト教信徒ではありません。原始仏教徒に近いかな、と思います。つまり、教義は特になくて「瞑想」と「思考」の徒であります。「悟り」まではとても、とても…。

 

 

この話はかなりリアルタイム。

ちょとえぐいので、別スペースに掲載しようと思ったけど、

やはり広く知ってもらった方が良いと考えました。

 

普段は静かな住宅地で、落書きも少なく、ティーンエィジャーの暴力行為もそんなに目立たない地域に住んでおります。

 

・・・が、 

先ほど午前12時半ごろ、コメント返しをしていた間に家のすぐ外で爆発音がした。

暴力沙汰かと思って、バットを持って外へ出てみると火薬の臭い。

家のすぐ側に置かれている砂箱の蓋が路面に落ちている。

しばらく、様子を伺っていると、闇の向こうから二人の若者。

威嚇する所作を見せても動じないので、すぐに作戦変更。

現場を眺めながら、近くを通る彼らに挨拶をしてみる。

good eveningの拙の掛け声に、Are you alright, mate? と妙に馴れ馴れしい。

バットを持っている拙を見たなら、「何が起きたんですか。どうしたんですか?そのバット」と聞くべきではないのか、何か変だぞ。

言葉をさらに交わすも埒が明かず。「あんたの家はどこか?」と聞いてきたので、顔色を見ながら答えをわざと遅らせると不自然に微笑む。でも、証拠は無い。

「お前に関係ないだろ」

「でも、聞こえるのはこの家だよな」

「あー、やっぱりお前が犯人か?」

「違うよ。知らねえよ。じゃあな」

確かに証拠が無い。

一人は平然と、もう一人は後ろを振り向きながら帰る姿に確信は高まるものの、

こんちくしょうめ。


警察に電話し、事の次第を説明すると、

事情聴取はこれから少なくとも2回あるとのこと。

何度も同じ事を聞かれるのは面倒なので、

警察に提出するレポートを書いていたら、

こんな時間(朝2時24分)になってしまた。

英国の良い所を紹介している拙に何をさせるんだ。

うう、ハラタツノリ~!眠れん。

 

 

 


12月なので、2007年の手帳つくりを始めました。

 

もたもたしていると、予定は立ちませんし、時間はどんどん経ってしまいます。

 

徐々に減価償却していく肉体の変化を意識させてくれるのは、

 

年の中にあるいくつかの節目です。

 

特にクリスマスなどのホリデーシーズンには人生を振り返り、

 

また、行く先々を負担に感じてブルーになるヒトは英人と言えども少なくありません。

 

それは楽しみのシステムとしてつくられたクリスマスに対する反作用と言えるのではないでしょうか。

 

「システムとしてのクリスマス その2

 

で述べたように、クリスマスとは文化人類学的には「ハレの日々」であります。

 

冬至の鬱々とした日々を出来るだけ楽しく過ごそうと願う欧州人の工夫なのではないか、と思うわけであります。事実、最近のラジオを聞いていてもクリスマスソングや賛美歌が大勢を占めています。クリスマスを目ざして、冬至にも関わらず明るい顔が出来るのもこの行事のお陰だったんだろうな、とディケンズの世界を思い浮かべたりするわけです。

 

そのハレの日をシステム化するために、あるいは結果的にシステム化されるために時間を特定するモノサシになったのが暦ではないかな、と考えるのです。

 

月の周期で1年という暦の枠を作り出し、その節目節目の中でもクリスマスや正月を創り出したなんてのは人類の叡智なんじゃないか、と想像すると楽しくなってしまいます。

 

でも、実際にクリスマスに参加している大人たちは必ずしも楽しんでいないという話に繋がるわけですが、

 

楽しくないのは、このシステムの限界なのかな、

 

と思うことがあるからです。

 

その理由は、信仰心の欠落、と仰る方々も多いでしょうけど、

 

それ以上に、本来の祈りの儀式であることを忘れ、

形式化し華美になったクリスマスと、

 

その生活を支えるために抑圧された大人たちが抱える虚無感との間に

 

大きなギャップがあるのではないか、と思うのです。

内実の伴わない現実から感じられる虚無。

 

実は、この説は、自殺の傾向性を辿るある精神学者も似たようなことを言っています。

 

抑圧された精神状態を持った人々が行動を起こしやすくなる季節があります。

 

北半球では5月、南半球では11月という似た様な季節が自殺行為のピークになるそうです。

 

クリスマスブルーという鬱状態は明るい季節の太陽を浴びた途端に、抑鬱のピークを迎えるという意外な現象があるということです。

 

子羊は何月が一番旨いんだっけ? というのはこの際不謹慎ですね。…か?

 

既出の理論ではありますが、人生を支える5つのピラー(柱)とは友人、家族、家、趣味、仕事の5つのことであります。

 

この5つの要素のうちの3つ以上を同時に変えると、性格破綻を起こすそうです。

 

おまけに、日本での生活を主にしてきた我々邦人の多くが英国生活を始めて直面するのは、言語と文化の喪失です。

 

在英邦人の方々の中にはこの5つの柱だけでなく、6つ目の言語、7つ目の文化の存在を意識したことも多かったことでしょう。

 

過去に拙が24日のイヴにキャロルシンギングに参加し、行き慣れない立ち飲みのパブで英人たちと語らったのも、喪失ではなく新しいものを受け容れようとしたからです。

 

でも、それは無駄な努力であり、努力してはならないことであり、意味のないことだったなあ、と思ったことがあります。

 

最初の数年間こそ、もの珍しさも手伝ってクリスマスは楽しいものに思えましたが、年を重ねるごとに学び取ることは、拙の知るクリスマスと、彼らのクリスマスとはまったく違うものであることに気付くのです。相手を尊重するから、相手の懐に入って行こうと思っても、たくさんの目に見えない壁を感じました。

クリスマスだから、昼間から酔う。クリスマスだから、仕事は放っておく。クリスマスだから、クリスマスだから、…と言えばなんでも許されることに慣れてしまった英人たちに憤り、諦めを感じた邦人は少なくないでしょう。

 

因みに、拙は小学生の頃、近所に住むドイツ人宣教師の日曜学校に通う生徒でした。暗証聖句は欠かしたことがありませんし、キリスト教の基本的なこと判っていたつもりですし、学生時代以来、宗教学、歴史学はある意味で専門分野であります。

 

しかし、その精神世界の違いを学んでいながら、実は運用できていなかった、皮膚感覚で英国の文化に馴染んでいなかったというお話です。

 

もちろん、20年越しの現在でもあまり馴染んだとは言えないと思います。ただ、出来ることは彼らを認め、拙も認めてもらうという個人主義的な生活が英国では可能である、ということです。

 

 

 

全面禁煙が2007年7月1日から始まります。

でも、どこで吸っちゃいけないの?

屋内の公共施設、映画館、公共交通機関、パブ、レストラン、ナイトクラブ、プライベートの倶楽部などです。でも、プライベート倶楽部はなんで規制されるんでしょうね。認可を得るために費用を払え、という意味かな?倶楽部周辺は葉巻屋だらけなのに。

んなら、どこで吸えばいいの?

まず、屋外はまだ大丈夫です。 自宅、ホテル、刑務所、老人ホームなど、「家」とみなされる場所であれば、許されるそうです。でも、ホテルのどこなら良いのかは不明。その辺は詳細な説明があるのだろうか?

フットボールグラウンドや駅のプラットフォームなどは実質的に閉鎖された環境にあるので、屋外といえども既に禁煙になっている筈ですが、実際に駅でもサッカー場でも吸っているヒトを見かけるから、法の適用や運用にも、拙はちょと懐疑的であります。タクシーなどの場合はどんなに「禁煙」と書いてあっても、法的な拘束力はないそうです。だからと言って、運転手を無視して吸えばどうなるかは聞かないで下さい。

で、吸ったところを見つかったら?

見つかっても何も起こりません、って一人突っ込みかよ。捕まったら、£50の罰金です。

でも、誰かがこっそり吸っているのを見つけたとしても、誰が気にするの?

その施設を管理する責任者が、誰かの喫煙を制止出来ない場合は、£2,500の過料が課されます。「禁煙のサイン」がないことを見咎められれば、£200の過料が課され、法廷に持ち越されると最高£1,000まで課される可能性もあるとのことです。

以下、余談ですが、ってブログは全部余談か。

拙はタバコの臭いがとても苦手なんですが、大概の場合は我慢します。NZ旅行での話、天然記念物などの生息地で、かなり厳しく制限された禁煙区域で観光していた時のこと。 そこでは、喫煙者に注意したことから、議論に至ったことがあります。なぜ議論になるのか、なぜ彼らは反論するグラウンドを持つのか、拙には皆目理解出来ませんでした。 ある人物からは、息子の前で "No one cares. Ass hole!" 「誰もやってることじゃねえか。尻○穴野郎」と言われたことがあります。それに対して、

" You do not understand that you are disgracing all smokers."

「そんなことを言ったら、すべての喫煙者を 辱めるんじゃないの」

と切り返すと、少しは理解したらしく、議論は止めましたが、自分の子供の前でもあるにも関わらず喫煙を止めませんでした。

「アナタのお子さんが大きくなっても、このヒカリ苔がこの生態系の中に残れると良いね」

と付け加えましたが、何の反応もせず次のタバコに火をつけました。それを見ていた日本人観光客も次々にタバコに火を点け始めました。あーあ、であります。

後で、息子にこの場面のことをどう思ったか、と尋ねると、「お父さんが正しいのに、侮辱されて悔しかった」と目に涙を溜めていました。こどもでも判ることなのに、なんか意地になっていやしませんかね。

これからはこういうことが増えるのでしょうか?

以下の予定で公共スペースでの喫煙が禁止されることになります。既にスコットランドでは実施されているのはご承知のとおり。

該当域で喫煙する日本人の皆様に説教をしている日本人もしくは、香港マフィア風の人物がいたら、それはおそらく拙でありましょう。 

  • England - July 1, 2007
    The initial plans for a partial ban in England were binned because Health Secretary Patricia Hewitt felt it was impractical and wouldn't offer enough protection from passive smoking for workers in places such as bars and clubs.
  • Scotland - March 2006
    It's hoped that the ban will have a very positive impact on the Scottish nation, since smoking here is attributable to a shocking one in four of all deaths.
  • Wales - April 2, 2007
    The UK government allowed Wales to decide on its own smoking ban, despite the fact that the Welsh Assembly isn't normally given such wide-ranging powers. Wales was actually the first part of the UK to vote for a full smoking ban.
  • Northern Ireland - April 30, 2007
    Three years after the Republic of Ireland's total ban, Northern Ireland is following suit. No-one has a right to subject colleagues and workmates to the dangers and hazards of second-hand smoke," says its Health Minister Shaun Woodward.




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