エゲレスとは、こーゆーところてす。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「これは僕のバッグじゃない」 先週末、プラハから帰国した息子が、とてもどんよりした声で言いました。 「確かに同じバッグをもうひとつ見たような気がする」 時刻は真夜中の12時半、 念のため、ロスト・バゲッジ、レフト・バゲッジ、そして乗った航空社の緊急連絡先に電話してみましたが、 すべてレコーディングメッセージになってしまいました。 「じゃあ、今から空港に行ってみるよ」 息子と同じバッグを持ったヒトはチェコ人と思われ、 このバッグが無ければさぞお困りであろう、という配慮と、 拙自身は元航空社員であるために、 こうした取り間違えで生じた賠償責任について、 痛い思いをした人々のことを見ていたのです。 最善を尽くしたことが判れば、 こちらに非があろうとも責任は追及され難い。 息子には「心配しなくていいから、もう寝ろ」と言い、 空港に出かけました。 夜中の1時ごろ、発着便はもうほとんど無いというのに、 空港にはけっこう人が残っていました。 で、空港職員と思しき人々に片っ端から質問したのですが、 どこに聞けば良いのかがさっぱり判りません。 航空会社のデスクの裏に入れば、 きっと内線番号かなにかあるだろうと思って、 カウンターデスクの中に入ろうとしたら、 Privateと書かれた事務所から掃除のお姉さんが出て来ました。 「あの、荷物を取り違えたので事務所に連絡したいんだけど」 「あ、じゃあ、カウンターの横にある電話を使って、壁に貼ってある内線リストから該当するセクションを探して電話してみてくださいな、って、こんなの私の仕事じゃないわよ。うひゃひゃひゃ・・」 黒人女性の高らかな笑いに圧されながらも、 拙は何箇所か連絡してみました。 すると、 「あー、そのアディダスのバッグならここにもうひとつ、そして誰かさんが間違えて持って行っちゃったのももうひとつ。つまり、3つもあって、3つとも違う所有者がベルトコンベアから持って行っちゃったのね」とのこと。 で、息子んバッグはそこですぐに見つかりました。 なんたる幸運でしょうか。 拙が聞いた最悪のケースは、荷物を間違えた人がすぐに戻さなかったために、その期間内に掛かった費用と損害の総額が1万ポンドに上ったもの。 「見つかったよ」とテキストメッセージを送り、2時半ごろ帰宅すると息子はまだ起きていて、「ありがとう、お父さん」 翌日になって、その賠償の前例、航空荷物のタグのチェック、バッグに連絡先の表示など教えてやると、少しの間顔色が青ざめていました。でも、そのリカバリーの仕方も判って、息子の顔はすぐに明るくなりました。 妻、娘、そして息子にも大きな教訓になりました。 拙はこの旅行に行かれないほど忙しかったのですが、 一日で空港を2往復して、どこかに行ってきたような気分です。 PR
無題
荷物って、前もって渡された引換証と照合してからでないとくれないんじゃなかったですか?
空港のミスのような気もするけどなあ。 やぶ先生
海外の多くの空港ではタグチェックをしません。たまにすることもありますが、目的は盗難防止のようです。日本、スイス、北欧各国ではその辺のチェックがしっかりしてますよね。
おお。
お父さんが元航空社員でよかったですねぇ。
こうやって子供は父親に対する尊敬の念を深めていくはず。夫にも厳しく言っておかねば・・(何を?)。 Re:おお。
荷物に連絡先付きのタグを付けておけば、わざわざ空港まで戻ることもなかったんですけどね。
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