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エゲレスとは、こーゆーところてす。
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ここ数週間のペイメントスリップの内容を見ると、

息子のものばかり。

それもスポーツ関連用品。

英国のパブリックスクールに通う平均的な少年が

必要とするスポーツギアをリストにしてみました。

まず、秋から冬のラグビーキットは、

ラガーシャツ、ラガーパンツ、インナーウェア上下、手袋、プレースキック用の台、マウスピース、スタッドの高いラグビーブーツ、ポジションによってはヘッドギア

費用は占めて120ポンド

次に冬から春のホッケーでは、

ホッケースティック、マウスピース、シンパッド、人口芝用の靴、手袋で約100ポンド

でも、キーパーは体中にプロテクターを着けるからそれは300%増し

春から夏にかけてはクリケットのシーズン、

まさに野球の出来損ないなどと言うと英人に叱られるけど、

その防具は尋常じゃない。

ヘルメット、ユニフォーム上下、白いセーター、帽子、サングラス、足のプロテクター、チン○パッド、スパイクシューズ、バットだけで軽~く200ポンド

これらは基本アイテムだから、それぞれの競技でもポジションによってさらに費用は加算されるし、

息子のように欲張りな奴はちょこまかと付属品を欲しがる。

だから、ジャージーなど必需品も加えれば年間で約500ポンド(約12万円)か。

中古で買えればいいんだが、中古はそれなりに使い難い。

下手な子供の使っていた道具は質からして良くない。

どんな道具を使っても下手は下手だし、

彼らは最初からやる気ないから、選手にも選ばれないしね。

新品のクリケットバットも息子の身長と腕力に合わせて吟味吟味吟味。

やんぬるかな、育ち盛りなので、来年にはまた買い替え。

それに、息子は学外でサッカーもやっているので、

これに掛かるのは年間で200ポンドくらいかな。

普通のチームに入っているだけならユニフォーム代、ブーツ代、練習場借り賃、練習着、シンパッドくらいなんですが、

息子には、どうでもいい備品や付帯的な経験をなんとな~く与えてしまっていますね。

投資だと思えばいいんだろうか。

それなら、稼いでくれ、と言いたい。

拙はバスケットシューズをバイトして購入していたがなあ。


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在英日本総領事館から在英邦人向けのお知らせをもらいました。

~渡航情報(スポット情報)~

(件名)英国:防犯グッズ等の携行に関する注意喚起

(内容)
1.最近、英国で邦人留学生が護身用に催涙スプレーを携行していたことにより、違法行為として警察に身柄を拘束され、裁判にかけられるケースが生じました。

2.海外における安全対策の一環として護身用に催涙スプレー等の護身用具を所持され、渡航・滞在される方もおられますが、英国においては、催涙スプレー、スタンガン、特殊警棒、メリケンサック、ナイフ等の無許可による携行は違法行為です。

意外なことが、処罰や処分の対象になることは海外ではよくあることです。

拙の車を日本から持ち込んだのですが、

英国仕様に合わせるコンプライアンアスの行程で、

左前のバンパーに付けていた左端棒が外されていました。

いえ、正式な名前が判らないのですが、

車の左前の角ってよくぶつけるじゃないですか。

その角を知らせるために、日本ではタクシーなどの左端に付けている高さ50cmほどの反射板付きの棒です。

「なんで取り外したの?」

と聞くと、「危ないではないか」とのこと。

でも、日本では誰でも付けているものですから、危ない理由が判らないですよね。

ともかく、運転に不要なものは取り外さなければならないというハイウェイ・コードに抵触するのだそうです。

この国でよく思うのは、作為の罪はあっても、不作為の罪は罪にならないことが多いということです。

やんなきゃいい、行為をしなきゃいい、ってことで、見て見ぬ振りはけっこう許されるようです。

もちろん、そうじゃないこともありますけどね。



昨日、ヴィクトリア時代に造られた下水道システムが老朽化したので、

オリムピック前でもあるし、そろそろ開発しなおさないとあかん、という報道がされました。

以下は英文でありまする。

http://politics.guardian.co.uk/homeaffairs/story/0,,2040360,00.html#article_continue

その費用は少なくとも20億ポンド(約4800億円)

一体誰が払うんでしょうねぇ。

現在のものを造った人物を旧ブログで紹介したのは、もう2年も前なので、

以下、ちょいと貼り付けちゃいました。

Bazalgetteという下水屋

 
 
Sir. Joseph Bazalgette
 サー・ジョーゼフ・バザルジェット
 
 
土木技師なんだが、それだけではない。1875年にはナ イトとなり、Sirの称号を得た。19世紀の中頃にロンドンから汚物を一掃するシステムを作った中心人物。


1666年のロンドン大火の後に現在のロンドンの建築の原形、英国式バロック建築を創出した天才、クリストファー・レンにも相当する功績を上げた人物として評されている。日本で言ったら、丹下健三かな。
 
 
下水事情は古代から大都市の重要な課題だった。日本で言えば、奈良時代前後は上下水道問題とゴミ問題で遷都が頻繁に行われる要因になったと言われるほど。他にもオリエントと呼ばれた地域も人口が集中し、川幅を狭めてしまったために、上下水道の便が人口増加に追いつかなくなり、都市衰退の原因になった。同様のことはイスラエル周辺、ギリシア、ローマ半島各地でも起こった。文明は人間自らが出すゴミと汚水に破壊されたわけ。
 
 
19世紀のロンドンはそういう文明都市の運命をなぞるように、不潔で危険な都市になっていた。1666年のロンドンの大火というのは、犠牲者には悪いがコレラの病根を断ち切ったという説もあるくらい、きれいさっぱりと焼けてしまったんだが、再び都市が機能を回復すると、疫病の勢いは再興し、その媒介原因である汚物処理と水質の浄化は都市の最大の問題となった。
 
 
「ロンドンが古代都市のように滅亡してしまう」
 
 
そういう危機感を抱いた人物は19世紀にはたくさんいた。1856年にメトロポリタン・ボード・オブ・ワークスという会社はロンドン全体の下水道を何とかしようという主旨で創設された。そして、その問題をグランド・マスター・プランで見事に解決した人物がバザルゲットだった。彼は1889年に同企業がロンドン市に買い取られるまでの33年間をこの事業の中心人物として技術マネージメントに従事した。幾夜も続けて徹し、半年以上も泊り込んで仕事をしていたそうだ。奥さんも大変だったろうなあ。
 
 
1853年から翌年の一年間にロンドンでは10,738人がコレラで一気に亡くなった。しかし、その原因が汚水にあるとは誰も信じなかった時代だった。僅か150年前のことだ。58年にはテムズ河畔の人々、つまり国会議事堂に通う政治家たちの間でも「偉大な悪臭の街、ロンドン」と言われるに至って、下水道整備が立法化され、1866年までにバザルゲット主導のもと、ロンドンの殆どが下水道ネットワークで繋がれることになった。汚水は枝水管から川に流れ込む前にこのネットワークの管に流れ込んで、エンバンクメントの地下にある汚水処理施設で浄化されるシステムが整備された。
 
 
この時、イースト・エンド地域はこのネットワークのプログラムから外れていたので、同年66年にコレラで大量の犠牲者を出すことになった。しかし、シティとウエスト・エンドからはまったく病人が出なかったことから、コレラの広がる理由をようやく多くのヒトが認識するようになった。1898年にドイツのハンブルグでもコレラで9000名近い人々が犠牲になった。これを機にロンドン市はハンブルグに下水道整備を警告しただけでなく、英国の下水事業技術の売り込みをしたことは言うまでもないだろう。
 
 
 
今でも、バザルゲットの作ったSewer Systemはロンドンを清潔な街に保つ原動力となっている。

 
 
彼のモニュメントは3つ。写真のようにVitorian Embankment沿いに埋め込まれたもの、住まいだったセント・ジョーンズ・ウッドの17Hamilton Terraceにはブルー・プラーク、そして墓がウィンブルドンの教会にある。

 
 
 
 
参考資料 "Great Stink of London" £19.99  アマゾンで買えます。和書名にしたら、「チョー臭いロンドン」には、ならない?

文字通りに訳すと「忙しい」ということですが、

 

こんな簡単な言葉でも、日英間では微妙に意味や使い方が異なります。

 

例えば、仕事場で拙の接客中に電話が掛かってきたとしたら、

 

電話を受け取った同僚は何と言いますか?

 

「牧歌はただ今他の電話に出ておりますので、…」といくつかの選択肢を提示しますよね。

 

英語の状況であれば、

 

He is busy at the moment.

 

と言ってから、選択肢を与えることは可能であり、英語である以上は失礼でも何でもありません。

 

英人も「ああ、そうかビジーなのか。しょうがないな」と思って引き下がります。

 

でも、かなりの数の日本人のお客様は「なんだと~、忙しくて俺様の相手ができないと言うのか」とたいそうご立腹になられます。立腹せずとも、不可解、且つ不愉快を感じておられる方々もゐらっしゃったと思います。

 

航空社勤務をしていた頃、お客さんである旅行代理店のマネージャさんとのやりとりです。拙部門には英人は10名ほどおりました。

 

「おい、牧歌。貴様、忙しくて結構だがな、お前の職員にビジーという言葉を使わせるな」

 

と言われたことがあります。その方は全共闘時代に旧帝大系の大学を中退してロンドンに渡って来た方で、言うなれば団塊の世代。英語はもちろん英国文化にどっぷり漬かって生きてきた方でした。でも、彼のお客様は在英邦人ですから、サービスは必然的に日本人的なものを求められるわけで、日英のコミュニケーションの違いに苛立ちを感じながらこの世界で長年やって来たわけです。拙には人生や仕事の師と仰ぐ人物でしたから、時には無茶を言われても、なんとか工夫や調整を施しては「どうぞ」と応えることで信頼を勝ち取ってきた仲でもありました。

 

ただ、このビジーの違いについては、どうしたものかと…。

 

いえ、ホントはあまりマジメに考えなかったんですが、面白いから社内に回覧してしまいました。

 

ある旅行代理店さんから「ビジーという言葉を使うのは良くない」と指摘された。ビジーとは日本語で「忙しい」(rush in or tight)と直訳されているが、それは正確な訳ではない。我々が使用するビジーの意味の一つを例にとって説明すると、He is busy.の場合、英語では「現在、彼は他のことに従事していて手が離せないので、アナタのことに集中してお話しすることができません」という意味にすることが可能だが、日本語の「忙しい」をそのまま当てはめてしまうと、「彼は忙しくて、それどころではない」というふうに伝わってしまうことがある。

邦人の顧客が、君たち英人には理解しがたい怒りを向けることがあるが、そういうニュアンスの違いかもしれない。時として相手の気持ちを汲み取ってあげることも大事だが、いちいちそんなことを考えていたら、身が持たないので、いっそのこと
He is very isogashi person at the moment.
と言ってみよう。これならば、「今、手が離せない」ということが伝わる…筈だ。正しくなくても、通じりゃいいし、電話の向こうにいる日本人はこのコトバで和んでしまうだろう。

 

もちろん、e-mailなどない時代、全文英語で書いて社内回覧したわけで、まあまあの効果はありましたよ。旅行代理店と航空社との関係は持ちつ持たれつ、相手を慮って人間関係がスムーズにいきゃ、やり方はどうでもいいんです。


 

 

雨で息子のサッカーが延期。

何もやることがない、と息子は妻と二人で

ファミリー・ヒストリーを検索し始めた。

http://www.nationalarchives.gov.uk/

ここは拙も仕事でよく使うロンドンの公文書館のウェブ。

英国のセンサス(国勢調査)は1811年から開始され、殆どの文書がデジタル保存されている。

国勢調査の内容では、戸籍以上に詳しい当時の状況が判る。

英国には戸籍というものがないから、

判り難いと思われるかもしれないが、

日本のように死亡後に除籍になったりすると、

なかなか祖先に遡れないものだ。

費用も掛かるし、事実が戸籍の中に隠蔽されていたり・・・。

息子と妻は、妻の両親の祖先を探した。

3時間ほど探して遡れたのは、3代前まで。

どういう環境で暮らして、どういう経緯で結婚に至ったとか、

職業は何であったか、

死因は何であったとか、

いろんなことがわかるのはエキサイティングだが、

嫌な事実が出てこなけりゃいいなあ、と少々案じていた。

歴史調査という仕事柄、そういう嫌なことに出くわすことは少なくない。

遺族も知らなかったりするので、インタビューの時は触れなかったりするほどだ。

しかし、幸いなことに気分の悪くなるような事実は出て来なかった。

皆、敬虔なメソジスト教徒だったようだ。

絵に描いたようにマジメで、堅実な生活を営む遺伝子が継承されて、

現在の妻や我が子らに辿り着いたわけである。

一方、拙宅は、と言うと、あまりよく知らない。

まあ、知っていても、ここで述べたりすることじゃないけどね。

面白いと思ったのは、拙のひい爺さんが町長で、

明治時代なのに、汚職で捕まったことがあるということだった。

票田の買取を部下が大っぴらにやったとか・・・、

パイオニア的な遺伝要因があるのだろうか。

拙もある分野でパイオニアと言われることがあるが・・・、

いや、遺伝学を間違って引用してはイカン。

 



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